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断熱屋のぼやき

省エネ法改正(内容)⑤

断熱屋のぼやき

以上の要素からそれぞれ消費エネルギーを算出し合計する事で、その家全体のエネルギー消費量を算出し、平成20年時点におけるいわゆる一般的とされる住宅の消費エネルギーから約10%減らそうという事です。
今まで省エネといえば断熱性能を上げる事でした。しかしこの分野はハードルが高く中々一般に普及するには時間がかかります。今までも一部の優良的・先進的な工務店、設計家によって少しずつ広められていたと思います。しかし今回の改正の特徴は設備まで範囲に入れた事が最大の特徴です。住宅全体のエネルギーを削減するという目的からすれば当然入ってしかるべしです。それにより中々断熱まで手が回らないような、分譲やアパートといった分野にも省エネが導入される事になりました。そしてそれらに広く適用させるために簡素化と一部見直しが行われたのです。
それでは何故断熱は普及しにくいのでしょうか?
それは断熱には技術が必要なのと、断熱や温熱環境の話は最終的に住んでからでないと解りにくいので、どうしても簡単に理解してもらいやすい設備や意匠といった分野の方向へ進んでしまいがちなのです。いち営業マンがそんなに詳しい事を説明できないのです。よって中々断熱に取り組むのが難しいのです。
したがって大規模な住宅供給会社の場合はやはり設備に走りやすいと思います。なぜかというと前述のように採用が簡単で、大量発注によるコストダウンも容易です。そして何より、分かりやすいし説明PRしやすい、と採用しやすい点があります。
でもよく考えてみてください。
断熱は最初に装備すればずっと効果を享受できます。スケルトンインフィルの考え方です。そして快適性も高いですし建物の寿命にもいいのです。
でも設備は約10年程度で更新が必要になるのですだからあえてハードルの高い断熱性能をあげる事にチャレンジして欲しいのです。
断熱には技術が必要です。そして大量販売するにはあまり向きません。なので是非検討するなら地域でそういった取り組みをして頑張っている工務店さんや設計事務所さんもありますので一度調べてみて下さい。きっと参考になる事も多いいと思います。
最後にちょっと斜めから見た感想です。今回の省エネ法はもう一つの側面でよく考えられたものだと思います。設備で省エネかを計ったものは、10年後に再度設備の更新が必要になりまた新たな需要が生まれます。経済を考えたときはそっちのほうがいいのでしょうね。皆さんはどう思われますか?
参照HP:省エネの新基準http://ees.ibec.or.jp/index.php

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