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断熱屋のぼやき

ソーラーウォーマー製造元訪問

断熱屋のぼやき

時間建ってしまいましたが10月ヨーロッパ出張時の報告です。
今回の報告は、デンマークのソーラーウォーマー製造元への訪問時レポートです。
こちらの会社は太陽熱利用機器メーカーとして、ドイツで省エネや温熱環境系の研究で有名なフランフォッファーでも共同研究等を行っており、その中でも高い評価を得ている会社です。
現在、今まで太陽エネルギー利用に関連する機器のEU基準がなかったらしいのですがその策定にも携わっているとのことです。
まず先方から提案のあったのはコペンハーゲンと札幌の気象状況比較でした。 こちらが札幌です。

こちらがコペンハーゲンの気象です。

気温は札幌の方が一ランク低く、降水量=積雪量も多いのですが、よくみると日射量(一番下の数字)は札幌の方がコペンハーゲンより倍くらいあります。 という事は日本ではデンマークよりも高い効果が出るという事です。
ソーラーウォーマーの利用用途は国ごとに結構特徴があるそうですが、納戸や収納庫等のカビ防止(保管物が湿気ない)、除湿・乾燥から始まって、補助暖房、洗濯物干し用、週末に家族で過ごすミニハウスや別荘といった住宅用、はてまたガレージや地下室といった除湿乾燥させたい空間、工場やオフィスの換気用(換気の熱損失を防ぎ省エネ)などなど・・・・、 暖める、除湿(湿気させない・かびさせない)、換気と様々な用途で使用されているとのこと。
製品の品質面では、特に太陽光発電パネルの品質確保が一番重要だそうですが、そのパネルの品質チェックは製造元で1回、納品時1回、製造時1回の合計3回も行っているとのことです。結構真面目です(当たり前ですが・・・)
こちらは競合製品との性能比較試験中の写真です。

このような製品の場合、単純に何度の熱が入ってくるかで評価してしまいがちですが、トータルの取得熱量が重要です。 それは、どれくらいの量(風量)の空気をどれくらい温められるか(吹出し温度)が、トータルの性能となり総生産熱エネルギー量になります。いくら吹出し温度が高くても、風量が少なくては結局取得熱量は大したことはありません。
この製品はとてもよく出来ていて表面温度や裏面温度が低く、これは太陽エネルギーが効率よく熱エネルギーに変換されているので製品の表面に熱が逃げないのです。この製品の表面温度が高くなるという事は外に対して熱を漏らしていることになり取得熱量が増えません。実際の今回見せてもらった実験では、他社製は表面温度が暖かくなっていました。
吹出し温度は同じくらいでしたが、吹き出し風量は6倍違うので性能は段違いです。 今までも世界中の様々な製品と比較しても性能は上回っていたとのことです。
製造は自社で、フレームから作成できるので様々なサイズも作ることが可能なのだとのことです。ある程度のロットがまとまれば特注サイズ・特注色も製造可能という事で、こちらは展示会用に作ったハート形のソーラーウォーマーです^^ お茶目ですww

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