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換気システムの部品がない・修理ができないでお困りの方にーデマンド換気のレトロフィット

2003年の建築基準法改正で「24時間換気システムの設置が義務化」されてから、20年目の節目となる2023年。実は最近、2~30年前の換気システムの修理部品がなくて困っているというご相談が増えています。というのも国内メーカーはモデルチェンジの頻度が高く、その過程で製品構成部品の規格も変わってしまい、部品生産が終了しているケースが多いからです。あるいはその換気システムを取り扱う会社がなくなっているパターンもあります。

 

 

そんな問題を解決するひとつの有効手段がデマンド換気のレトロフィット(後付け)です。レトロフィットとは既存のシステムを活かしつつ、改良を加えることによって新品同様の性能に復元したり、新しい機能を追加することを言います。

 

 

具体的には先ず既存住宅の換気用ダクト経路を確認し、つぶれて使えなくなってしまっているダクトがないかを計測器などを活用して調査します。その後、排気ダクト内にたまったほこりや汚れを清掃します。(上の写真をご覧いただくとわかる通り、入居してから一度も清掃していないダクトからはこれだけの汚れが出てきます)

 

既存住宅に設置しているダクト式第3種換気システムの排気ファンをMSデマンド換気システムのものに付け替えます。MSデマンド換気システムのいい所は他換気システムとの互換性の高さで、ダクトの圧力損失があってもデマンドコントロールによって換気量を増減して、自動的に必要な換気風量に調節してくれます。そのため、ダクトがしっかりしていれば問題なく換気をしてくれます。

また、いくつかある換気経路の一部をMSデマンド換気システムのデマンドグリルに変更することにより、換気システムを復活させるだけでなく、湿度によって無駄な換気をしないように自動調整するようになるので、熱交換換気でなくても冷暖房費用の省エネも可能となります。

また、MSデマンド換気システムの製品は部品の標準規格化が進んでいます。製品ラインナップにあるVAMファンも20年前から同じ型で新品で販売しております。そのため、万が一の排気ファンの修理の際も、部品のモーター交換だけで済みます。換気システムを総入れ替えする心配をすることなく、安心して長くお使いいただけます。

 

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